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CafeFikaRoomのブログ ( 横浜 鶴ヶ峰(相鉄線 鶴ヶ峰)のカフェブログです )

2011年12月31日の閉店から色々なことがありました。様々なご縁とタイミングが重なり、かなり急ですがFikaRoomとしてお店を再開することになりました。まだ決まっていない事だらけなので少しずつ、ブログにUPしていきますのでよろしくお願いします。

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素敵なものをいただきました。

今日はFikaRoomがオープンしてから一年がたちました。
色々なことがあったこの一年良い勉強になりました、この経験を今後大切にして飛躍していきたいです。

応援して下さっている皆様、この場を借りてお礼を申し上げます。

ありがとうございます



さて、それとは別に今日、お客様に素敵なものを頂きました。

趣味で書いているそうなのですがこれがなかなかGOODで、なにより嬉しい!
ちょっと読んでみてください。

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【調べてくれたの・】   高藤朔夜・著





その日は職場で不注意からのミスが重なって…正直げんなりしていた。

多分つまらなそうな顔をしていたと思う。

私はいつものカフェのいつもの席で、スツールをクルクル動かしながら、壁に飾られた写真を見るともなく眺めていた。

そこは小さくて雰囲気のいいカフェで、何よりもそこを切り盛りしている二人が、温かい人柄でイケメンなのがお気に入りだった。

私は大概、そこへ行けば嫌なことは忘れてしまうのだけれど。



『何を読んでるの・』

肩越しに、静かな声がした。

振り返ると
メガネをかけた男性が私に本を差し出してきた。

『あ…
ありがとうございます。落ちてましたか・』

彼はうっすらと笑いながら、私の答えを待っているようだった。

『んっと…
「原田マハ」って知ってますか・』

『知らないなぁ…』

彼はさらっと答える。

『犬は好きですか・
ゴールデンレトリバーが出てくる話なんですけど…』

言ってしまってから、興味無いだろうなぁ…と猛烈に反省したけれど。


その時、彼の携帯電話が鳴った。
彼は私に目礼をすると、外へ出て行った。

暫くして
彼は店内へ戻ってきたけれど、ばたばたと会計をすませると帰って行ってしまった。

何となくタイミングを逃した私は、彼と目が合ったのに…反らしてしまった。

きっと縁がなかったのだろう。惜しい事に結構タイプだったのだけれど。



*:..。o○☆`+・:,。*


深夜のベッドで、私は本を開いた。それが毎晩の習慣だったから。

何ページか読み進むと、手帳の切れ端のような紙片が挟まっていた。

ん…・
何だろう、これ…・

そこには几帳面な文字で・アドレスらしきものが書かれていた。



…あの彼だろうか…


それにしても
…あの瞳…

私には覚えがあった。確かに何処かであの瞳を撮った筈だ。

心のライブラリーに、あの瞳は収まっている確信がある。

FikaRoomで、振り返った彼を捉えたあの瞬間

…音がした。
頭の片隅で。

カメラの半押し機能のように、心が目に連動する気配がした。

それは決定させる前に…消えてしまったけれど。


私は一瞬迷って・を出した。

『こんばんは。
あなたはどなた・』

すると、ほどなく返信があった。

『本のタイトルは「一分間だけ」ですよね・』



そんな風にして、私と柊は始まった。



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舞台はFikaroomでのお話、、、続きもあるのでお楽しみに。



横浜 鶴ヶ峰のカフェ CafeFikaRoom  
http://www.cafe-fika-r.com/   
FikaRoomのツイッター 
http://twitter.com/Cafe_Fika_Room

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