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CafeFikaRoomのブログ ( 横浜 鶴ヶ峰(相鉄線 鶴ヶ峰)のカフェブログです )

2011年12月31日の閉店から色々なことがありました。様々なご縁とタイミングが重なり、かなり急ですがFikaRoomとしてお店を再開することになりました。まだ決まっていない事だらけなので少しずつ、ブログにUPしていきますのでよろしくお願いします。

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続きです(高藤朔夜)

【再会を望む時】

高藤朔夜・著


『柊、ごめんね…
柊が嫌なのは分かってる…だけど逢いたいの…』

『…逢っておきたいのよ…』

『ごめんね…
…柊…』



俺は振り返って病室の窓を仰ぎ見た。

窓は開いていて、白いカーテンが風に揺れていた。

今まで何度その窓を見たのだろう。時にはそこに母の姿があって、手を振ってくれることもあったのに。

母は久しく窓辺にも立たなくなり、ベッドから離れられなくなった。


最近の母は、俺の顔を見るとすまなそうな表情を浮かべる。


違うんだ…
俺は母を困らせたいんじゃない。

だけど…




*:..。o○☆`+・:,。*


そのカフェに入ったのはただの偶然だ。

その時俺は、無性に旨い珈琲が飲みたかった。だから…目についたカフェに入った、それだけだ。

初めての街の初めての店で、旨い珈琲にありつけるなんて…
俺は正直、期待なんてしていなかった。

だけどさ、そこの珈琲は心底旨かったんだ…

大袈裟じゃなく、神に感謝したくなったよ。



それともうひとつ。
俺はそこで彼女を見つけたんだ。

百面相のおかしな奴。だけど笑うと可愛いんだ。全力の笑顔。

あの笑顔のためなら何だって出来る、そう思わせる心からの笑顔。
あの笑顔が欲しい。

俺は熱でもあるのだろうか・
こんな時に一目惚れ・
こんな気持ちの時に…

う…俺の凹んでた気持ちはどこに消えたんだ…

…………

俺は絶対に、もう一度彼女に逢いたいと願った。勿論、神様に。


あぁ、そうか。
逢いたいって、こういうことか…


神の存在を認めちゃった俺には…
行かなくちゃいけない場所があった。

俺の行動を待っている人が二人いる…そう思えたのは、神様と百面相と珈琲のせいさ。


ありがとう。






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こんな文章がサクサク書けるなんてすばらしいですな。

私なんてブログを書くだけでPCの前で固まってしまうのに・・・

それにしてもこの小説はどこまでつづくのか???

だんだんカフェから離れていくような・・・そうでないような・・・でも、色んな意味で面白い!!

皆さん、ヒマつぶしになってるかな?

横浜 鶴ヶ峰のカフェ CafeFikaRoom   
http://www.cafe-fika-r.com/    
FikaRoomのツイッター  
http://twitter.com/Cafe_Fika_Room

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続きが楽しみになりました。この秋はコーヒーが更に美味しくなりそうです。

| はるな | 2011/09/14 22:30 | URL | ≫ EDIT















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